あなたが転売ビジネスもしくはセドリをしようと考えているのなら
法に触れないためにも転売の違法の境目をしっかりと理解しておこう。
質問:転売の違法と合法の境目
Contents
◼︎転売の違法と合法の境目
1.古物商を取得しての転売
2.ダフ屋行為について
3.チケットをネットオークションで売るのは違法か
4.転売目的での店舗の商品購入
5.個人輸入の転売の場合
6.ネットオークションの転売
7.オークションはガイドライン違反になるか
8.会社が副業を禁止している場合
9.Amazonやメルカリ転売は違法なのか?
1.古物商を取得しての転売
無許可での買い入れや仕入れは違法に当たるが、古物商を持っていれば公に仕入れが可能となる。
古物とは一度使用された物品という事で、中古で販売されている本、CD、DVDなどのメディア商品にも該当する。
つまり、そういった中古商品を転売するせどりや、中古品転売の場合は古物公的商の資格が必要という事になるのだ。
ただ、「営業」として行わず一回的に行う場合はこれらに該当はしない。営業とは、営利の目的をもって同種の行為を反復継続して行うことをさす。「営業性」の有無については行為の実情に即して客観的に判断されるので注意しよう。
それに対しせどりの場合は、繰り返し販売して利益を増やしていく事が目的なため、ここに該当するという事になる。転売で起きがちなのが騙されて盗品を出品してしまうことだが、古物商許可証を持っていれば盗品等を知らずにつかまされたとしても罪に問われることはないので、持っていて損は無いだろう。
2.ダフ屋行為について
東京都の条例では、転売目的でチケットを「購入する」こと自体を禁止している。売ろうと思ってチケットを購入したら即アウトだ。また、この条例はよく出来ていて売ろうとして呼びかけたり、辺りをうろついたりすることも禁止されている。違法行為とならないようにすることはまず無理だろう。「公衆に著しく迷惑をかける暴力的不良行為等の防止に関する条例」(いわゆる迷惑防止条例)によってダフ屋行為が全面的に禁止されているのだ。
法定刑は「六月以下の懲役又は五十万円以下の罰金」、常習として行った場合は、「一年以下の懲役又は百万円以下の罰金」が課せられる。
3.チケットをネットオークションで売るのは違法か
前述したように、チケットは転売目的で大量購入し、売りさばく「ダフ屋行為」にあたると違反になる。しかし、実際に使うつもりで購入したチケットが必要なくなり、ネットオークションに出品することは法には触れない。同じような行為でも動機で違法かどうかが変わってくるのだ。
4.転売目的での店舗の商品購入
目的を持って店舗の商品を購入すること自体は違法ではない。ただ店により転売お断りのところも多く、そのような店の商品を無断で転売してしまい、そのことが店側にバレた場合は店側がなんかしらの処罰を与えることがある。バレるバレない関係なしにお断りしている店の商品の転売はいけないことなので、確認をしっかりしておこう。
逆に転売業者を快く受け入れている店舗もあるため、安く売ってくれるよう交渉してみても良いだろう。
5.個人輸入の転売の場合
個人輸入として商品を輸入すると税率が安くなるので、転売目的で購入すると違法となる。
しかし、個人で商用目的で輸入して転売するという意味での個人輸入転売は違法ではない。どちらかと言うと国内転売のほうが要注意なのだ。こちらは商用目的で商品を仕入れて販売する場合、上記で紹介した古物商の免許が必要になる。ちなみに商用目的で海外輸入を行い国内で売る分には古物商の許可は必要ない。
6.ネットオークションの転売
転売という商売をすること自体は法に触れていないため、わざわざ国の許可をとる必要はない。ネットオークションで転売をする際は一般法である民法が適用される。
ただ、商行為を行う主体を法人格のある「会社」にしたい場合は登録が必要となってくる。この場合は許可ではなく届出をすれば受理され、必要書類を揃えていればなんの問題もない。
7.オークションはガイドライン違反になるか
前所有者はすでに権利をすべて失っているため何も主張が出来ない。購入した人がそれを処分するのはその人の自由だし、業者側がそれに干渉する権利などはいっさいない。
転売したからといっていつも高く売れるわけではない上、高く売れるものを見つけたりするのも全て努力次第だ。そもそも転売自体を禁じればリサイクルなどができなくなるため、ガイドラインの違反にはならない。
8.会社が副業を禁止している場合
本業で勤める会社が転売を禁止しているところがあるが、転売だけでなく継続的に収入を得ていれば副業とみなされ、問題となってしまう。特に公務員は国の法律で禁止されているため、転売は違法になる。
ただ、業者だけでなく一般の人も出店フリーマーケットは副業にあたらないため、誰でも参加することができる。
公務員だけど転売をしたいという場合はフリーマーケットを上手く活用すると良いだろう。
9.Amazonやメルカリ転売は違法なのか?
Amazonやメルカリを使って転売をしている人は近年増えてきていますが、こちらについては違法性はありません。ただし、それぞれのプラットフォームで取り扱うことが禁止されている商品があるので、注意が必要だ。
詳しくは規約を確認した上で始めることをおすすめします。他にも、注意が必要な事項としては在庫を持たずに出品する「無在庫出品」です。例えば、Amazonで販売している商品をメルカリで高く出品しておき、売れたらAmazonで購入して発送するといった手法です。この方法はどちらのプラットフォームでも禁止されている行為なので、見つかった時点でアカウント停止となるので要注意です。
まとめ
転売は、そのときの状況や目的により違法かどうかが大きく異なってくる。しっかりと理解をし安全に行おう。
物販を始めるなら将来性のある正しい戦略を学びましょう。単純転売やせどりは、副業程度であればオススメですが、ビジネスとしては長い目で見て衰退していくビジネスモデルです。
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