11月1日より大阪のテーマパーク ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)が転売されたチケットを全て無効にするという転売撲滅対策を打ち出した。
禁止行為の詳しい詳細はこちらだ(USJ)
- 1. お客様が、第三者にチケットを転売したり、転売のために第三者に提供することは、営利目的の有無にかかわらず、すべて禁止します。また、営利の目的として第三者にチケットを無償で譲渡することも、禁止します。
- 2. お客様が、第三者にチケットを転売する目的で、あるいは、転売のために第三者に提供する目的で、チケットを購入することは、すべて禁止します。また、営利目的で第三者にチケットを無償で譲渡することを目的としてチケットを購入することも、禁止します。
- 3. お客様が第1項又は第2項に違反した場合は、お客様が購入されたすべてのチケット(当該チケットが転売等の対象とされたチケットであるか否かを問いません)につき、「パーク」への入場ができなくなる措置もしくは使用できなくなる措置をとります。なお、その場合も、返金は行いません。
- 4. お客様が第1項又は第2項前項に違反した場合は、お客様のClubユニバーサルの会員登録を抹消するとともに、以後、チケットの券種や購入目的を問わず、会員登録することもチケットを購入することも禁止します。
- 5. お客様は、本サービスの利用にあたり、次に掲げる行為を行わないものとします。
なぜチケット転売を禁止するのか?
禁止する理由として挙げられているのが、転売屋にチケットを大量購入されてしまい、多くの来場者がチケットを購入することができず「どうやったらチケットを買うことができるのか」というUSJ側への問い合わせの多さだ。
インターネットオークションでチケットを購入することはできるものの、販売金額は10倍以上になることもあり、とても手が出ない人も多いのが現実だ。
さらに問題なのが転売屋が購入したチケットの量で、今年初めて開催された「妖怪ウォッチ・ザ・リアル」では、全チケット内3〜4割もの数が転売目的で購入され、ワンピースショーなども同様となっている。
来場者数が過去最高となるほどの人気を見せるUSJに今後も目が離せない。また、長いこと転売を禁止することに関しては賛否両論あるが、私としては禁止しても良いと思っている。
転売を禁止することによるデメリット
私としては転売は、大きく分けて2種類あると思っている。1つは初めから販売する目的で購入する、いわゆる転売屋が行っている行為です。もう1つは、チケットを買ったものの体調を壊してしまったなどの理由で行けなかった人による転売だ。1つ目が「販売目的の転売」2つ目が「処分目的の転売」だ。
デメリットになるのは、「処分目的の転売」をする人間だ。どうしてもいけなくなって、友達に譲ったりオークションで販売したりした経験を持っている人も多いと思うが、今回の規約には「営利目的の有無にかかわらず全て禁止」となっている為、たとえ処分目的だとしても許されないことになる。
この問題は多くの人が言っているが、本人確認などを行うことで解決できるのではないかと思う。
そもそも転売は違法ではない?
今回のUSJのようなチケット転売などで会社によって転売を禁止しているものや「ダフヤ行為」以外は違法性はない。ダフヤ行為で違反とされている行為は、会場周辺でのチケットの転売と転売目的ではチケットの購入だ。詳しくは以下を見てほしい。
(乗車券等の不当な売買行為(ダフヤ行為)の禁止)
第二条 何人も、乗車券、急行券、指定券、寝台券その他運送機関を利用し得る権利を証する物又は入場券、観覧券その他公共の娯楽施設を利用し得る権利を証する物(以下「乗車券等」という。)を不特定の者に転売し、又は不特定の者に転売する目的を有する者に交付するため、乗車券等を、道路、公園、広場、駅、空港、ふ頭、興行場その他の公共の場所(乗車券等を公衆に発売する場所を含む。以下「公共の場所」という。)又は汽車、電車、乗合自動車、船舶、航空機その他の公共の乗物(以下「公共の乗物」という。)において、買い、又はうろつき、人につきまとい、人に呼び掛け、ビラその他の文書図画を配り、若しくは公衆の列に加わつて買おうとしてはならない。
2 何人も、転売する目的で得た乗車券等を、公共の場所又は公共の乗物において、不特定の者に、売り、又はうろつき、人につきまとい、人に呼び掛け、ビラその他の文書図画を配り、若しくは乗車券等を展示して売ろうとしてはならない。
あなたも転売をやっているかもしれない
♦不動産屋は自社ビル以外の物件を売っていたら転売
♦スーパマーケットで農家から買った野菜を売ったら転売
♦酒屋さんはサントリーというメーカーから買った商品を売っているので転売
そもそも転売とは「一方から買った物を、更に他に売り渡すこと」なので、自分で発明したもの以外を買って人に販売したら転売となる。
定義付けが難しいところだが、私の考えとしては、一方から買ったものに自分なりを付加価値をプラスして販売することで、それは転売ではなくビジネスになる。
結論
- 転売行為は違法ではない
- 転売屋が増えすぎるのは良くない。
- 転売に付加価値をつけてちゃんとしたビジネスをしよう
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